歴史ある水引
投稿日:2021年7月7日
水引の長い歴史
水引の形状とは細長く切った和紙をよって、ひも状にしたこよりに水のりを引いて乾かし固めたものです。
鎌倉時代の武家社会では、すでに贈り物を和紙で包み、こよりで結んでいたことがわかっています。
上下関係が重んじられた封建社会では、礼節をわきまえることを重視しました。贈り物の包み方や
結び方は、相手に対する心を表現する大切な作法とされたのです。
また、結び直しのきかないこよりを使えば万が一、封がとかれた時にすぐわかることも、
こよりを使い始めた理由のひとつのようです。
その他、日本では古くから物やかたちに想いを寄せて気持ちを伝える文化があります。
結納の水引飾りは結婚の様式が整うにつれて生じたようです。
水引の起源は飛鳥時代から
飛鳥時代、隋に派遣された小野妹子が持ち帰った贈り物に航海の無事を祈って紅白の麻紐がかけられていたことから
宮中の献上品や貴族間での贈答品を紅白のひもで結ぶようになったといいます。
水引の色の意味
最初は白一色が使われていましたが、後に色がたくさんできました。白は神聖さや汚れのなさを表し、
赤は魔除け、黒は黄泉の国を意味しています。産地は長野県飯田市や愛媛県が有名です。